[穴あき・イン・ザ・U.K.]#3

へんみのこだわりはなんですか？ということではじまった連載。ダメージなんかより生産国！気づけばUK製のものばっかり集めてた。なんだその収集癖は！破れてたり、ちぎれてたり、穴があいてたって問題じゃない。つまり[穴あき・イン・ザ・U.K.]ということだ。

去年思い立って髪を刈って、丸坊主にしたことがあった。いままで着ていた洋服がまったく似合わなくなった気がした。いや。気がしただけじゃなく、あきらかに着る洋服がなくなった。困ったな、と最初に思いついたのが、ポロシャツにリーバイスにブーツだった。じゃこれを引っ張り出さなきゃならない。ドクターマーチン。ドクターマーチンってここ最近は年に5回くらい履きたい日がくるだけで、靴箱に入れっぱなしにすることが多くなったが、手放すことはしない。

「ドンターマーチンに製造元2社あった」

モッズと同様に、英国のユースカルチャーだったスキンズ。MADNESSやSPECIALS、ルーツレゲエ、スカミュージックを好んで聴いて丸刈り、ポロシャツ、サスペンダー、そしてドクターマーチン。映画「THIS IS ENGLAND」のジャケットまさにそのまま。ポロシャツはFRED PERRYやBEN SHERMANなどのENGLAND製。ドクターマーチンももともとはENGLAND製。そして同じドクターマーチンでも、Airwear社とWhite社の製造元が2社あった。へんみはWhite社を好んだ。　

しかし、いつからかイングランドで作らなくなった。Airwear社製のほうが一般的で人気があったけど、へんみはWhite社製のカタチがスタイリッシュなのと、「Dr.Martins」と入っているタグも好きだった。
しかし後にWhite社のドクターマーチンは消滅してしまう。

学生時代、地元が田舎だったからおじいさんがやってる町の靴屋に売れ残ったデッドストックのWhite社のマーチンが売っていた。10ホールのチェリー。

「もうWhite社のマーチンはなくなったからね、貴重だよ。」

と、おじいさんが教えてくれてまんまと買ったのがはじまりだった。そのあと、Airwear社の黒の8ホールを買ったので、White社のほうを友達にあげちゃったのをあとになって後悔したけど、その友達が嬉しそうに大切に履いてくれていて嬉しかった。それで買い直したのが今のやつ。ソールにはmade in ENGLANDと入ってる。

そんでスカやルーツレゲエが聴きたい期も年に3回くらい訪れる。
スカからルーツレゲエまで手を伸ばすことができたのは、スキンズのカルチャーに触れたからに違いない。
SPECIALSの「MONKEY MAN」はオリジナルじゃなかったんだ！ほうほう、トゥーツ＆ザ・メイタルズって人たちがオリジナルなのか！とか。
それからTROJANなどのオムニバスを買ったりして気に入ったHEPTONESなども聴いた。

マーチンってもともとはミリタリーだったってどっかで読んだことがある。だから”ドクター”マーチンなんだね。兵隊のために作られたブーツ。そういうモノって身近に溢れてる。モッズコートも、セーラー服もインターネットだってもともとは軍事用らしいじゃないか！

スキンズも好んだであろう、トゥーツ＆ザ・メイタルズの「Louie Louie」を聴こうよ！

さぁ、次はどんなアイテムを引っ張りだそうかな。