[穴あき・イン・ザ・U.K.]#4

[穴あき・イン・ザ・U.K.]#4

ダメージよりもプライスよりも気になっちゃうのは生産国!「そんなボロボロの服に金だすんか!」って言われちゃっても、破れてたり、ちぎれてたり、穴があいてたってやっぱり気になっちゃう生産国。

ボロボロでダメージがあるものが好きなわけじゃなくて、そりゃ状態がいいほうがいいに決まってるんですけど、その”モノ”にもロマンがあるはずだ。

へんみさんのこだわり連載しませんか?と編集長に持ちかけられてまんまと筆を走らせている。連載は全5回(予定)。もうフェードアウトだと思ったでしょ[穴あき・イン・ザ・U.K.]。

「#4 フリーマーケットで見つけたberghaus」

ある日、ぼくはフリーマーケットへ出かけた。というか、一応毎週どこでフリマがあるかチェックだけしている。たしかサマーランド。オートバイを1時間半ほど走らせて。早起きして朝7時くらいには家を出て、ツーリングもかねて。

みんなが想像するフリーマーケットはシートの上に洋服や小物が並べてあってそれをお客さんがのんびり手に取り値段を聞いたりして、お互いが納得した値段で取り引きが完了する。それは10時以降の平和な時間帯のイメージです。

都心の代々木公園などのフリーマーケットは、昨今のビンテージブーム?ででっかいバックを持ったバイヤーの方がめちゃくちゃ多くてちょっとうんざり。あっ、あそこの古着屋の店員だ。みたいなことも多い。

代々木公園は車出品というより、自宅からトランクに商品を詰めて持ってくる人だったり、近くに停めた車から段ボールにつめた商品を台車で持ってくる人がいたりする。出品者が出品の準備をして、そろそろ出すな?の段階でバイヤーの方で人集り。後ろのほうからその光景を見ていると、トランクから商品を出した瞬間になんでもかんでも自分のひざの上に乗せる。それがトランク近くの複数人で行われるから商品の引っ張り合いもあったりして、どちらかが譲るまで引っ張り合いは続く。ほぼ満員電車の人口密度でそれは行われている。戦争は東京の朝っぱら8:00にも起こっているのだ。

ひざの上に置いて一度自分のものにした商品を1枚1枚見定め、買うか買わないか決める。買うと決めたものをまとめて買っていく。まとめて買うと安くしてくれたりもするからね。もう買い方がぼくとは違う。

だから、代々木公園のフリマはいいものはあるけどあんまり好かねぇ!のんびり買い物するなら10:00以降の落ち着きを取り戻した時間帯。ただ、もうその時間にある商品は散々荒らされたあとに残った商品ということになる。

なのでちょっとオートバイを走らせた、郊外のフリマはそんな戦争も比較的起こることなく、平和なフリーマーケットと言える。ただ、朝が勝負だったりもするけど、なにか買うものがあったらラッキー!というテンションで行きたいところではある。

ジョーイ・ラモーンの箱付きの立派なフィギュアを200円で買ったことがある。安すぎていまだに値段も場所も覚えている。コンビニのコーヒーくらいの値段だ。小金井公園のフリマだった。フリマアプリ「メルカリ」で検索してみたら、9800円で取り引きされていたから、掘り出しモノだったと言える。もう何年も前の話だけどね。まだ部屋に飾ってあるよ。

アレが欲しいから買いに行くというより、あっこれなんだろうって目についたものを買うくらいが丁度いい。こっちはそれでメシを食ってるわけではないのだから。

そうそう、サマーランドのフリマに行ったときなんだけどね、せっかくこっちの方まで来たし、昼なに食べよっか。って友だちと話題になったくらい、最後にこの列だけ。ってときに、胸に赤と青のロゴの入った黒いマウンテンパーカーが目に入った。それが”berghaus”とのはじめての出会いだった。

このバーグハウスってブランド、オアシスのリアムが確か着てたような、、。って思いながらタグを見ると「MADE IN THAILAND」。。
サイズはへんみのためのサイズって感じだったしとりあえず買って帰った。

帰宅して、その日買ったモノを整理して、そうだそうだこれも買ったんだ、とりあえず[berghaus リアム]で検索する。ビンゴだった。リアム・ギャラガーがバーガンディのマウンテンパーカーを着ている画像が出てくる。そしてさらに調べてみると、英国発祥のアウトドアブランドで「MADE IN GT.BRITAIN」の”旧タグ期”があることが判明。アウトドアの業界でいち早くGORE-TEXを採用したブランドらしい。

berghaus”MERU”

リアムの他にも、ジョン・スクワイア(ザ・ストーン・ローゼズ)や、「Virtual Insanity」でジャミロクワイのジェイ・ケイが着てたフリースは旧タグberghausであった。

最近では2024年にberghausの新アイコンにリアム・ギャラガーが起用されていて、旧タグが復刻されマウンテンパーカーが新発売されていた。オアシスの再結成が関係あるのかな。ちなみにリアムが90年代に着ていたモデル名は”berghaus MERU”。

berghaus”MERU”

旧タグのものは、古着屋にふらっと寄ってみてもほぼない。一度だけ下北沢の駅前のお店で深緑のリブのついたフリースを見つけて購入しといたけど、あとはインターネットを駆使して、フリースやらマウンテンパーカーを集めた。

berghaus”GEMINI”

昨年はもこもこの帽子をかぶってネイビーのフリース”ACTIVITY”に、それしか持ってないのかってくらい”MERU”をよく着た。というかそれしか着てない。色違いのブルーも持っていたけど、今シーズンは一回も着なかった。コレクションするのも考えもんだ。

berghaus”ACTIVITY”

時期が悪かったんだけど、ほぼジャミロクワイみたいな格好でたまたま入った渋谷のお店のBGMが急に「Virtual Insanity」になったことがあって、よく考えてみたらハロウィーンの時期で恥ずかしい気持ちになった。

吉祥寺の焼き鳥屋[かっぱ]でも同じことされたことがあるけど、さすがに店主に声をかけたら、「聴きたくなっちゃって」と言っていた。

berghaus”ACTIVITY”

お知らせ

【the myeahns NEWリリース情報‼︎】

2025.05.07(WED)Release

˗ˏˋ Digital Single ˎˊ˗
ホームシック・チャボ

DECKREC/UK.PROJECT

しぶとく転がり続ける現在進行形のロックンロールバンド、the myeahns(マヤーンズ)が早くもUK.PROJECTからのセカンドシングルをリリース!
郷愁と生活が交錯する「ホームシック・チャボ」は、Vo.逸見亮太が小1で描いた絵からインスピレーションを得たブルースナンバー。
忙しなく行き交う毎日の生活、ふと目を閉じれば故郷の情景が浮かんでくる。うなぎ屋の匂いまで漂ってくるのはふるさとを愛してるからこそ。
誰しもが感じるノスタルジアを閉じ込めた2分半にこれだけの説得力が宿るのは、いつだって止まることなく転がり続けたマヤーンズだからこそ。これが令和のロックンロール・ブルース!

アーティスト the myeahns
タイトル ホームシック・チャボ
発売日 2025年5月7日(水)
品番 DCRC-0092
形態 配信シングル
配信価格 単曲¥250~¥255 (ダウンロードサイトによって異なる)
レーベル DECKREC/UK.PROJECT
収録曲
1.ホームシック・チャボ
作詞 作曲:逸見亮太

<ライブスケジュール>

5/04(日)東京・荻窪TOP BEAT CLUB Rock’n’RollLeathers!!”革ジャンニートビーツvs革ジャンマヤーンズ”」W/THE NEATBEATS

5/10(土)埼玉・秩父ladderladder the myeahnspre. “Country Honk” DAY.
W/THE NEATBEATS/STANCE PUNKS
5/11(日)埼玉・秩父ladderladder the myeahnspre. “Country Honk” DAY.2
W/TOMOVSKY

5/29(木)東京・新宿レッドクロス “GOLD SOUNDZ”
W/奇妙礼太郎
6/05(木)東京・荻窪TOP BEAT CLUB “Baby Let’s Play Club!! #6
W/フラワーカンパニーズ


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